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谷田忠雄



今年は第二次世界大戦の終結から80年になります。日本といえば米軍による広島、長崎の原爆被害が思われますが、他に60以上の都市が空襲を受け、富山市街も全焦土に帰しました。日本ではその事実さえも知らない世代が多く、現在なお世界の戦場で戦闘員、民間人を問わず殺戮と破壊が続き、誰も止めることができていません。
1945年8月1日から2日未明、富山の街も遂に火炎に包まれました。米軍のB29爆撃機からの焼夷弾による大規模な空襲で、街の99.5%が焼失しました。多くの命と暮らしが失われた戦争の悲劇は決して過去のものではなく、今を生きる私たちが受け継ぐべき記憶でもあります。
この展示では、当時の写真や証言、被災者の描いた絵画、被災者の今を写した写真などを通じて富山大空襲の実態の一端を伝え、戦争の教訓を問いかけます。
名称 | 富山大空襲〜戦禍をこえて80年〜 |
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開催期間 | 2025年7月12日(土)〜7月17日(木) |
時間 | 10:00〜19:00 ※最終日は17:00終了 |
開催場所 | 富山県民会館 地下展示室 / 〒930-0006 富山県富山市新総曲輪4-18 |
入場料 | 無料 |
主催 | 「富山大空襲」展示会実行委員会 |
主管 | 富山大空襲を語り継ぐ会 |
後援 | 富山県、富山県教育委員会、富山市、富山市教育委員会、北日本新聞社 |
協力 | 富山県公文書館、香希画廊 |
お問い合せ | 富山大空襲を語り継ぐ会事務局 TEL 076-423-1122 |
ホームページを開設しました。
富山大空襲の被害を年表形式でたどり、当時の写真や、被災者が描いた記憶の絵、空襲を題材にした絵本などを展示します。焼け野原となった街の様子や人々の体験を、多角的な視点で伝え、平和の大切さを見つめ直す機会とします。
写真家・大石芳野氏が2022年から取材・撮影を続けてきた富山大空襲の被災者たち、戦争体験を三世代で語り継ぐ家族など、焦土と化した町で生き抜いた人々が語る言葉と、その現在の姿を記録した写真を初公開します。
富山大空襲に加え、同じ夜に起きた長岡空襲の記録も展示します。また、来場者が未来への思いを綴る「平和のメッセージボード」を設置。戦争を知らない世代が記憶と向き合い、平和の大切さを考える場をつくります。
富山市と同じ夜、新潟県長岡市も空襲を受け、多くの命が失われました。
二つの都市の記憶を重ね、戦争の悲劇に向き合います。
会場内にメッセージボードを設置しています。
平和への願いや大切にしたい想い、次の世代へのメッセージなど、自由にご記入ください。
戦争に関する遺品を募集しています。記憶をつなぐ貴重な資料のご提供方法をお知らせします。
お問い合せ/富山大空襲を語り継ぐ会事務局
TEL 076-423-1122(柴田)