富山大空襲80年祈念事業 富山大空襲 〜戦禍をこえて80年〜 展示会 2025年4月12(土)〜17日(木)10:00〜19:00 富山県民会館地下展示室にて【入場無料】

ごあいさつ

 今年は第二次世界大戦の終結から80年になります。日本といえば米軍による広島、長崎の原爆被害が思われますが、他に60以上の都市が空襲を受け、富山市街も全焦土に帰しました。日本ではその事実さえも知らない世代が多く、現在なお世界の戦場で戦闘員、民間人を問わず殺戮と破壊が続き、誰も止めることができていません。

 1945年8月1日から2日未明、富山の街も遂に火炎に包まれました。米軍のB29爆撃機からの焼夷弾による大規模な空襲で、街の99.5%が焼失しました。多くの命と暮らしが失われた戦争の悲劇は決して過去のものではなく、今を生きる私たちが受け継ぐべき記憶でもあります。

 この展示では、当時の写真や証言、被災者の描いた絵画、被災者の今を写した写真などを通じて富山大空襲の実態の一端を伝え、戦争の教訓を問いかけます。

降り注ぐ焼夷弾により燃え盛る富山市街

開催概要

名称 富山大空襲〜戦禍をこえて80年〜
開催期間 2025年7月12日(土)〜7月17日(木)
時間 10:00〜19:00 ※最終日は17:00終了
開催場所 富山県民会館 地下展示室 / 〒930-0006 富山県富山市新総曲輪4-18
入場料 無料
主催 「富山大空襲」展示会実行委員会
主管 富山大空襲を語り継ぐ会
後援 富山県、富山県教育委員会、富山市、富山市教育委員会、北日本新聞社
協力 富山県公文書館、香希画廊
お問い合せ 富山大空襲を語り継ぐ会事務局 TEL 076-423-1122

お知らせ

展示内容

chapter 1

あの日、富山が燃えた

富山大空襲の記憶

総曲輪商店街の焼跡

 富山大空襲の被害を年表形式でたどり、当時の写真や、被災者が描いた記憶の絵、空襲を題材にした絵本などを展示します。焼け野原となった街の様子や人々の体験を、多角的な視点で伝え、平和の大切さを見つめ直す機会とします。

写真

谷田忠雄

総曲輪七の組方面の焼跡
大丸百貨店付近(西町)
松川付近。船橋の常夜灯を望む

絵史

丹羽隆一

我が家の戦災絵史(苦悩から脱却の記録)2の4「爆撃始まる」
我が家の戦災絵史(苦悩から脱却の記録)3の1「集落の罹災」
我が家の戦災絵史(苦悩から脱却の記録)3の4「焼け跡」

紙芝居

徳永幸子

絵日記

若林ウタ

chapter 2

戦後は今も続く

大石芳野が被災者の今を撮る

 写真家・大石芳野氏が2022年から取材・撮影を続けてきた富山大空襲の被災者たち、戦争体験を三世代で語り継ぐ家族など、焦土と化した町で生き抜いた人々が語る言葉と、その現在の姿を記録した写真を初公開します。

大石芳野

大石芳野

プロフィール
東京都出身。日本大学芸術学部写真学科卒。東京工芸大学元教授。
2004年世界平和アピール七人委員会委員。(公社)日本写真家協会会員。日本ペンクラブ会員。ドキュメンタリー写真家。世界各地の戦争、内乱後の人々に目を向けたドキュメンタリー作品を制作し、ベトナム戦争、カンボジアの虐殺、沖縄戦、広島・長崎原爆被爆、国内の空襲被災地など取材を続けている。戦禍の地では負傷したり、家族を失ったり、ふるさとを追われたりと苦悩を抱える女性、子どもや高齢者など一人ひとりに寄り添い、非戦をカメラとペンで迫っている。
受章、受賞歴
日本写真家協会年度賞(1982年)、芸術選奨新人賞(1994年)、土門拳賞(2001年)、紫綬褒章(2007年)、日芸賞(2008年)、第8回澄和Futurist賞(2023年)他
主な著書
「戦争は終わっても終わらない」「戦禍の記憶」「わたしの心のレンズ 現場の記憶を紡ぐ」(最新書)その他著書・写真集多数
chapter 2

平和を生きる私たちへ

記憶を受け継ぎ、未来へ

語り継ぐ三世代

 富山大空襲に加え、同じ夜に起きた長岡空襲の記録も展示します。また、来場者が未来への思いを綴る「平和のメッセージボード」を設置。戦争を知らない世代が記憶と向き合い、平和の大切さを考える場をつくります。

もう一つの空襲 〜長岡の記憶〜

富山市と同じ夜、新潟県長岡市も空襲を受け、多くの命が失われました。

二つの都市の記憶を重ね、戦争の悲劇に向き合います。

「平和への想い」を届けませんか?

会場内にメッセージボードを設置しています。

平和への願いや大切にしたい想い、次の世代へのメッセージなど、自由にご記入ください。

アクセス

戦争に関する遺品を募集しています。記憶をつなぐ貴重な資料のご提供方法をお知らせします。

お問い合せ/富山大空襲を語り継ぐ会事務局

TEL 076-423-1122(柴田)